今月は自己実現における仕事観について、お伝えしてみようと思います。

今年の梅雨明けは例年より遅く、雨の強い日もあり、心配な気持ちになる日もありましたね。

災害が起きると、ふと自分の生き方や人生について思いをめぐらすことありませんか?

筆者も父親を亡くした時、人の命の儚さを実感し、いつその命が終わるかは誰にもわからない。日々漫然と暮らしている毎日は、亡くなった父が生きたくてたまらなかった「今日」である。自分は今、死んでしまっても後悔はないのか?と考えたとき、仕事によって身近な人に貢献したいと、生きる目的のようなものを確認しました。

皆さんの中にはどんな欲求がありますか?「もっと稼ぎたい」「お金はいいから休みが欲しい」「人の役に立つことがしたい」「認められたい」「仲間と話しがしたい」様々だと思います。

アメリカの心理学者アブラハム・マズローの欲求5段階説をご存知の方も多いと思います。内容は人間はそれぞれの自己実現に向かって絶えず成長すると仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化したものです。5段階の内訳はネットで検索するとピラミッド図とともに解説してあるものもたくさん出てくると思います。

ここでは少しかいつまんでご説明します。階層の下から①生理の欲求…生命を維持するための本能的な欲求で、食事・睡眠・排泄など。②安全の欲求…安全性、経済的安定性、良い健康状態の維持、良い暮らしの水準、事故の防止、保障の強固さなど、予測可能で秩序だった状態を得ようとする欲求。③社会的欲求と愛の欲求…自分が社会に必要とされている、果たせる社会的役割があるという感覚。情緒的な人間関係についてや、他者に受け入れられている、どこかに所属しているという感覚。④承認(尊重)の欲求 …自分が集団から価値ある存在と認められ、尊重されることを求める欲求。⑤自己実現の欲求 …自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化して自分がなりえるものにならなければならないという欲求。¹

ちなみにこの欲求は一度満たされた階層より下の欲求に下がることはないそうです。

何らかのきっかけでやりたいことができない、漠然と満たされない、介護や育児などのライフイベントにより分断されてしまった自分のキャリアをもう一度見直し、小さく行動してみることで世界が変わって見えるくらい充実した日々を送れるかも。何かに頑張りながらもがいている方の心に届くように、と今回はこれでおしまいです。

¹出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋